夢中で豚狩りをしていたら豚になった。
ありのまま、最近起こったことを話そうと思う。
『ドラクエ10で、毎日夢中で豚狩りをしていたら自分が豚になっていた。』
頭がどうにかなりそうだった。
催眠術とか超スピードとかそんなものではない。
もっと恐ろしいものの片鱗を味わった気分である。
ドラクエ10には豚とか、青豚と呼ばれるモンスターがいる。
黄色い帽子に青く小さな身体がキュートなモンスターで、
正式名をトンブレロという。まあ、ここでは愛着を込めて”豚”と呼ぼう。
この豚は厄介な特殊能力も無く倒しやすい割りに経験値が高く、
俗に言う「美味しいモンスター」として知られており、
幅広いレベル帯の冒険者に乱獲されている。
僕もその例に漏れず、それはもう多大にお世話になっている。
特に武闘家の記事で計画に上げた、
「盗賊でレベル35まで上げる、一番辛いであろう時期」は
その全てを豚と共に過ごした。
「ドラクエ10プレイヤーは豚様に感謝するべき」といった発言も出るほど、
レベル上げにおいて、欠かせない存在なのである。
さて、とある休日の夜に事件は起きた。
数時間の豚狩りというレベル上げを終えた僕は、
「ひとっ風呂浴びるかぁ!」ということで、家の隣にある銭湯へ向かった。
僕は今のところ、都内の1Kに一人暮らしである。
平日は家のシャワーでチャチャっと済ませてしまうが、
ここ1年は週に1度のペースで、家の隣にある銭湯に通うようになった。
なんというかこの銭湯、地元民しか利用しないような小さな銭湯で、
良く言うと、時を積み重ねた風情ある場所。
悪く言うと、大きな換気扇とか、所々ちょっぴり小汚い銭湯である。
とはいえ、大きなお風呂はやっぱり良いものだ。
ボコボコっと泡が吹き出すちょいと熱めのお湯に肩までつかり、
「ふい~っ」っと息を付けば、ちょっぴり苦痛なレベル上げも
心地よい疲労に変わるというもんである。
PSPのモンスターハンターポータブル3rdで、
ハンターが温泉に入ると「シャキーン!」ってパワーアップする演出が
あるけれど僕の中ではまさにあんな感じだ。
唯一の違いは、ハンターは風呂上りにモンスターを狩りに行くけれど
僕はビールを飲んで寝るだけである。
何故ならば、彼らはハンターであるが、僕は単なるサラリーマンだからだ。
そんなわけで大きなお風呂を楽しみ、何気なく体重計に乗った瞬間である。
「・・・増えてる」
一瞬、目を疑った。もう一度、今度はゆっくり体重計に乗る。
「・・・うん、増えてる」
体重計には僕の記憶より、2キロ程増えた数字が表示されていた。
なにか変ったことがあったっけ?
考えると、すぐに思い当たった。ドラクエ10である。
ドラクエ10を購入する前は、ほぼ毎日自炊をしていた。
レパートリーは炒飯と焼きソバぐらいだが、しっかり料理していたものだ。
しかしここ最近は、帰宅するなり早くドラクエ10が遊びたくてしょうがなく、
ずっとスーパーのお弁当で手抜きをしていた。
特に豚狩りが楽しくて楽しくてしょうがなく、それはそれは乱れた食生活だった気がする。
というわけで、冒頭の
『ドラクエ10で、毎日夢中で豚狩りをしていたら自分が豚になっていた。』
となるのである。
「ゲームは1日1時間」ってわけじゃあないけれど、
やっぱりバランスが大事なのかもしれない。
豚狩りに夢中なドラクエ10をプレイ中の皆さん!気を付けて!
気が付くと皆さんも、豚になってしまうかもしれないブヒ。
ブヒブヒ。
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