ゲーメストの元編集長がゲーセンの歴史を振り返る「ゲームセンタークロニクル」。なかなか読み応えありました。
45年間のゲームセンターの歴史を振り返る「ゲームセンタークロニクル」
数々の伝説を残したアーケード情報誌「ゲーメスト」の元編集長、石井ぜんじ氏の新著「ゲームセンタークロニクル」。1972年から2017年まで、ゲームセンターが駆け抜けた歴史を振り返る書籍です。僕が本格的にゲームセンターに通い出したのは2000年あたりだったと思いますが、その以前のゲーセンの様子が知れる貴重な本でした。
激動の歴史を乗り越えて今に続いている、ゲーセンという場所
ゲームセンターはこの国に誕生してから、インベーダーブーム、シューティング全盛期、格ゲーの台頭、そしてネットワーク時代の到来と非常に多くの波を超えてきました。この本には、そんなゲーセンのそばに居続けた著者の視点で語られる歴史が、45年分ギッシリと詰まっています。
僕は機会があればこうしたゲームの展示会に足を運んだり、近所のゲームセンターに置いてあるレトロゲームを実際にプレイしたりして当時の歴史を知るようにしていますが、この本のように45年分の歴史を一気に振り返るというのは初めてでした。
ゲームセンターの過去と現在。
過去の歴史を情報として残しておくことは、必ず未来につながると筆者は確信している。それはゲームセンターについてもいえることだ。
これは本書の帯に書かれている言葉です。ゲームは「子供が遊ぶもの」「くだらないもの」という偏見をこの40年で乗り越えて、世界中に広がる一つの文化として飛躍的な成長を遂げました。もちろん、まだまだ万人ウケするような存在ではないかもしれないけれど、僕もゲームに魅せられた人間の端くれとして、これからもゲームセンターが何らかの形で残り続けられるよう、コインを落としていきたいと思います。
ゲームセンターに少しでも通った時期がある人であれば、本書はかなり興味深く読めるかと思います。個人的にはスト2ブームの話と、2000年前後の話が1番興味深く読めました。こういう知識があると、昨今のレトロゲームブームもまた、一段と面白くなりそうですね。
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