預かり所での攻防。
ドラクエ10発売から気が付くともう、一月半である。
そのうち、おそらく約一ヶ月くらいは豚狩りをしている気がする。
そうか、僕は一月も豚と戯れていたのか。
僕は基本的に冒険から戻ると、持ち物のほとんどを預かり所
(いわゆる倉庫だ)に預けてしまう。
薬草や毒消し草等、最低限持ち歩くもの以外は全て預けてしまう性質だ。
その日もいつものように、フィールド内の至る所で拾った木の枝や綺麗な草、
鉱物なんかを「ぜーんぶ預かっといてー」なんて感じで預かり所に持ち込んだところ、
「・・・お客さん、もう預かりきれないよ」と受付のプクリポに断られてしまった。
「おいおい、僕はそんなにたくさん預けちゃいないよ」
「いやー、お客さん、ちょいとご自身の倉庫の中を確認してくださいな」
実際のゲーム内でこんなことは言わないけれど、もしこの場面が実在したら
上記のような会話がなされたことだろう。
正直に白状すると、僕は片付けるのが苦手だ。
世の中には、すぐに片付けないと気が済まないという方もいるけれど
僕はまったくの逆でして、「もう使わないと分かってから片付ける!」という感じである。
単なるズボラと言うなかれ。片付けない理由がそこには立派に存在するのだ。
・・・たぶん。
とはいえ、物が預けられないと不便で仕方がない。
しょーがない、たまには片付けますかと僕は改めて預かり所の中身を確認した。
見ると低レベル帯の時にお世話になった武器や防具が、
預かり所の中で結構な量をしめていた。
冒険当初にお世話になった「どうのつるぎ」とか、
その類の物がすっかり埃をかぶっている。
ドラクエ10は一度自分で装備した武器や防具を、他のプレイヤーに譲ることができない。
本当は上級職が開放された時にまた装備しようと思っていたけれど、背に腹は変えられない。
僕は一念発起し、「えいやっ!」と装備を売ることに決めた。
というわけで、お古の武器や防具を両手に抱えながら、
「すんませんー」といった感じでオルフェアの武器屋に持っていき、
買取査定をお願いした。
査定金額は「おいおい、そりゃあ安すぎるだろ?」と
文句の一つも言いたくなる様な金額だったけれど、
いかつい覆面をした武器屋のおっさんが怖そうだったのでグッと我慢した。
レベル40まで育った武闘家の僕よりも、おっさんはずっとずっと強そうだった。
(店の店主を舐めてはいけない)
『夢を見る島』からの僕の経験則である。
さて、装備品を整理しただけで預かり所にはだいぶ余裕ができた。
しかしまだ預かり所には、仕様用途の分からないアイテムがゴロゴロ転がっている。
例えば、「どうのこうせき」とか「てっこうせき」といった鉱物系のアイテムは
なんとなく鍛冶職人が使うんだろうなあと想像が付く。
しかし「つけもの石」とかよく分からないアイテムがちょこちょこある。
あと何故か「うしのふん」が預けてあった。
チラリと振り返ると、預かり所のプクリポが迷惑そうに鼻を摘みながらこちらを見ている。
僕は小さく「・・・スミマセンっした」と頭を下げ、処分することにした。
具体的に言うと、さっきの武器屋に捨て値で売りつけた。
衝撃的だったのが「ひかりの石」である。
なんとなくこの名前、伝説感とか重要感とか溢れると思いませんか!?
僕はこのアイテムを凄く価値があるアイテムだと思い、まったく疑うことが無かった。
ところが興味本位からバザーで市場相場を見ると、
なんということだ、「つけもの石」より安い始末である。
大きな落胆と共に僕は「ひかりの石」を売却した。
お宝鑑定団とかで家宝だと思っていた巻物が、単なる偽物だと判明したときの
依頼人状態である。さっさと調べておけば良かった。
そんなわけで紆余曲折を経た後、ようやく預かり所が片付いた。
始めるまでは気分が重い整理整頓も、終わってしまえば心晴れ晴れである。
これでしばらく、預かり所で悩むことは無いだろう。
ならば安心して、また色々な物を預けることができるというわけで。。
「すみませーん、ぜーんぶ預かってー♪」
こうして僕はまた、カバンに詰め込まれたあれやこれやを
まとめて預けてしまうのである。
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