マイホームで栽培を始めました。
実はブログでは触れていなかったのだけれど、僕は昨年秋頃にマイホームを購入した。もちろん現実の話じゃなくて、ドラクエ10の話でございます、ハイ。
拠点としているオルフェアの街の、少しだけ不便なところにあるSサイズの小さな建物が我が家だ。土地代やらなんやらで、それなりに費用がかかった記憶がある。それは決して僕にとって安い金額ではなかったけれど、当時の世間はなんというか「え? おうち買わないの!?」といった熱狂的なマイホームブームであり、つい僕も「マイホームを持とう!」なんて勢いで買ってしまったのだ。
あれから数ヶ月、僕のマイホームはほぼ買った時のまま放置されているのが現状である。せいぜい、屋根裏の収納にいつ収穫したのかさえ忘れたレッドベリーやらキノコやらを無造作に転がしているくらいだ。家具もなにもなく、マイホームというより小屋とか倉庫とか、そんな言葉のほうがよっぽど適している。世の中にはマイホームを素敵にカスタマイズして楽しんでいる人も多いのだけど、どうも僕はそういったオシャレ要素が苦手なのである。平たくいうと、センスが絶望的に悪いのだ。どれくらい悪いというと、小~中学校の図工及び美術の成績は決まって5段階評価の2か3で落ち着いていたほどだ。そういったセンスのある方が羨ましい。
さて、マイホームを購入するとその家を管理してくれる、いわゆる管理人さんがプレイヤーに付いてくれる。ところが僕の担当となった管理人は仕事がまったくないので、毎日が退屈で仕方無さそうであった。
ある日、僕はおよそ2ヶ月ぶりに自宅に戻った。久しぶりに管理人を呼ぶと、彼女はいつもと変わらない笑顔でやってきた。どんな辛い状況でもサービス精神を怠らない管理人に、「プロだなあ」なんて思ってしまう僕である。
「家主様! お久しぶりです! 今日はどうされましたか!?」
管理人は久々の出番がよっぽど嬉しかったのだろうか、僕に掴みかからんとばかりに訊ねてくる。そんな彼女に僕は悪いなあと思いながらも、
「いやあ、特に用はないのですが。その、元気かなあと思いまして」
と答えた。
すると彼女は「そうですか・・」とシュンとしてしまったので、僕はなんだか気の毒になってしまった。何か話題はないかなと小さな脳ミソを回転させる。
「あっ、そうだ。栽培ができるようになったと聞いたのですが、詳しく教えてくれませんか?」
すると管理人は嬉しそうにパッと顔を上げて、勢い良く喋りだした。
「そう! そうなんです! 自宅の庭で栽培が出来るようになりましたよ!栽培というのはですね・・・」
もちろんこの管理人との会話は僕自身の勝手な想像なんだけど、久々に管理人と会話したらそんな光景が頭に浮かんでしまったのだから仕方ない。
先日のアップデートでマイホームでの栽培が出来るようになったのは皆様もご存じの通りである。マイホームの庭に畑を用意して、種を植えてお水を何日か継続して上げれば収穫と、非常にシンプルなものだ。収穫できるのは主に花のようで、なんでも装備品のカラー変更に使うのだとか。
栽培といえば、「ファイナルファンタジー11」の栽培を思い出してしまう僕である。FF11の栽培も基本的にドラクエ10と同様に、何日か継続して様子を見ることで収穫することができた。よく、種を植えてはタマネギを収穫し、生活の足しにしていたものである。
ただちょっと、毎日のログインが難しい僕にとって栽培は相性が悪いかもしれない。ご近所さんと助け合って世話ができればいいのだけれど、お世話になりっぱなしになるものなんだか悪い気がする。
「管理人さんはお水を上げてくれないの?」
思わずそう訪ねると、彼女は困ったような笑顔を見せた。
「わ、私も色々忙しくてですね・・・。中々毎日お水をあげるのはちょっと・・・」
「いやいや、お暇じゃないですか」
管理人は恨めしそうに僕を見る。もちろんこの会話も僕の勝手な妄想なんだけど、なぜだろう。ドラクエ10に限らずゲームをしていると、たまにこんな風にキャラ同士の会話が思い浮かんでしまうのは僕だけだろうか。
せっかくの機会だ。僕はマイホームの庭に畑を用意した。種を植えて水をやる。言葉にすれば至極単純で、難しいことなんてひとつもない。
芽が出て花が咲くには数日かかるらしい。ちょっと気長に育ててみようか。
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