「だるめしスポーツ店」有料コンテンツを”値切る”という挑戦。
2013年8月8日に配信された3DS専用ダウンロードソフト「だるめしスポーツ店」。独特の課金システムが賛否両論呼んでいますが、僕はとても面白いと思ったので紹介したいと思います。
「だるめしスポーツ店」はスポーツ店を経営する野球好きの店主「樽飯(だるめし)イヌジ」がオススメする、野球の「打つ、投げる、捕る」といった快感がギュッと濃縮されたミニゲームを楽しめるソフトです。ミニゲーム自体は非常に良く出来ていて、タイミングよくバットを振ってボールを飛ばしたり、反射神経でボールをキャッチしたりとシンプルで繰り返し遊びたくなる作りになっています。
話題になったのはそのユニークな課金システム。「だるめしスポーツ店」は無料でダウンロードすることができ、ミニゲームの体験版を一つ遊ぶことができます。体験版をクリアすると、製品版のミニゲームを一つ400円で追加購入することができるのですが、なんとこの400円という金額をゲーム内で値切ることができるのです。
値切り方ですが、特に難しい操作は求められません。ゲーム中のアドバイスに従いながら分かりやすい選択肢を選ぶだけで最安値まで簡単に値切ることができます。また購入したミニゲームをやり込むことで「○%安くなるクーポン券」なんてのも付いてくるので、クーポンを目指して繰り返しミニゲームを遊ぶのも楽しいものです。
ミニゲームを買うと、ゲーム内のストーリーも進みます。「だるめしスポーツ店」の店主、「樽飯(だるめし)イヌジ」の人生話が次々と展開され先が非常に気になる展開です。美人な奥さんに逃げられ10匹の子犬を養うために「だるめしスポーツ店」を必死に経営する彼に幸せは訪れるのでしょうか。是非、幸せになってもらいたいなあ。
基本無料でコンテンツは追加購入という課金形態には一部批判があったようです。「結局、ソシャゲの様に課金かよ!」という声があったそうですが、僕はその意見には否定的です。ソシャゲの課金はご存じの通り、ガチャで得られるカードは確率に左右されるので課金額に上限はありません。一方、「だるめしスポーツ店」は購入できるミニゲームが10個と決まっているので課金額には明確な上限があります。この差は非常に大きく、ここを無視して”ソシャゲの様に”と一括りにするのは無理があります。
また「結局課金かよ!」という部分もおかしな話です。広告を掲載していないモデルのゲームが課金以外でどうやって収益を得るのでしょうか。ゲームはタダでは作れません。タダで作れないゲームを遊ぶのであれば、当然お金がかかります。広告モデルや買い切りモデル、追加購入モデル等、ゲームには色々な収益モデルがありますがここを無視して「金取るのかよ!」という批判はやっぱりズレてると思います。
むしろ、ユーザーにとっては凄く有難い時代になったと思うんですけどね。そのゲームが面白いか面白くないか、手探りの判断で数千円出してソフトを購入していた時と比べたらよっぽど気が楽だと思います。無料で遊べて、面白かったら追加購入をする。そしてソシャゲとは違い、課金の上限金額が明確に分かっている。
さらに追加購入という行為すら、「だるめしスポーツ店」ではゲーム内で値切るという遊びに変えている。有料コンテンツを値切るなんてこんな経験は初めてです。思いつくことすらありませんでした。
「だるめしスポーツ店」がヒットするかどうかはまた別問題ですが、非常にチャレンジングなゲームであることは間違いありません。限界まで値切っても必ず購入しなければならないわけではないので(店主には悪いですがw)是非一度、「だるめしスポーツ店」をダウンロードして値切る体験をしてみてくださいー。
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