飢え死にだけは、許すことができない。
花の都、オラクルベリーで英気を養った僕は次の目的地へ足を進める。
目指すはヘンリーの故郷、ラインハット。
人々の噂を聞く限り、ラインハットは国王がヘンリーの義理の弟にあたる
デールになったあたりから、おかしくなってしまったらしい。
国王の母親にあたる太后が独裁者として実権を握り、
国民の生活を犠牲にしてまで軍備拡張に予算を投じているそうだ。
ラインハットは主人公が幼少時、パパスと共に訪ねた場所だ。
まさかそれがパパスとの最後の旅になろうとは、その時は考えもしなかった。
Tattered and torn / Mrs. Duncan
懐かしい道を通って、主人公たちはラインハットへ到着する。
すると、お城の前に、ボロボロな服を着た女性が立っていた。
話しかけると涙ながらに、
「しばらく何も食べていない。5ゴールド恵んでくれないか」
と訴えかけてきた。
主人公一行にとって、5ゴールドなんて微々たるお金だ。
僕は迷わず「はい」を選ぶ。
女性は何度も頭を下げながら、感謝の言葉を述べた。
なんでも、旦那さんはお城に勤めていたが、太后の横暴で八年も前に
牢屋に入れられてしまったそうだ。
収入が途絶えた一家は、そこから生活できなくなってしまったのだという。
そしてその旦那も今はもう、生きてはいないだろう、と。
空腹ってとても辛いことだと僕は思う。
病気や怪我で死ぬのはまだ良い。
けど、空腹で飢えて死ぬことは、本当に悲しいことだと思う。
だって、病気や怪我じゃない。健康なのだ。
健康なのに死んでしまうって、どういうことだ。
ヘンリーもこの女性との会話後に、
「腹が減るって一番辛いよな。俺も奴隷生活で、空腹が一番しんどかった」
と口にした。
さすがヘンリー。
そうだよな、ご飯は大事だよね。
一番身近な生命維持の行為かつ、
人生でもっとも幸せな瞬間の一つがご飯だよね。
そういや、ご飯を食べる前にはちゃんと「いただきます」と言うんだけど、
その際、手を合わせないと僕は落ち着かない。
たまに同席する人に驚かれたりして少し恥ずかしいのだけれど、
もうすっかり習慣になっており辞められない。
最近は「悪い事じゃないし」とすっかり開き直るようになった。
ご飯は大事。
昔はひねくれ者だったヘンリーだけど、
今の彼なら大丈夫だと、なんとなく安心してしまった。
さて、今日は何を食べようかなあー。
幸せだよ、ご飯食べれるってさ。
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