PSVR『サマーレッスン』感想とプレイレビュー。この”くすぐったさ”の正体は何だろう
PSVR『サマーレッスン』感想とプレイレビュー
僕がPSVRを買う一番のきっかけになったのは、『サマーレッスン』を自宅で体験したかったからです。ニュースサイトなどで初めて『サマーレッスン』を知った時の、「新しい未来がやってくるぞ」感といったらもうなかった。数年前にDSの『ラブプラス』を知った時以来の衝撃だったような気がします。
そんなわけで(おそらくPSVRの売り上げに大きく貢献した)『サマーレッスン』をガッツリとプレイすることができたので、その感想とレビューを残しておきます。
『サマーレッスン』はこんなゲーム
『サマーレッスン』の基本的なゲーム内容は、成績があまりよろしくない女子高生”宮本ひかり”ちゃんの臨時家庭教師となった主人公が、一週間という限られた期間の中で彼女とコミュニケーションを図りながら成績向上を目指す、というもの。プレイ時間はかなり短く、30分前後でゲーム内の一週間が終わってゲームクリアとなります。エンディングは、ひかりちゃんの成績によって変化するマルチエンディングを採用。最高のSランクエンディングを見るためには、一週間の中で最適な勉強方をひかりちゃんに伝えて、彼女の学力を上げていく必要があります。
『サマーレッスン』はゲームクリアした後の持ち物や、ひかりちゃんに教えてあげられる科目数が引き継がれ、繰り返し遊びながら徐々にいろんなことができるようになってます。周回プレイのたびにひかりちゃんの衣装を変えることができるので、2週目以降も新鮮な気持ちでプレイできるのが嬉しいー。
『サマーレッスン』の”そこにいる感”はぜひ体験してもらいたい
『サマーレッスン』はひたらすら、ひかりちゃんとコミュニケーションを取るゲームなんですが、彼女の”そこにいる感”はPSVRの魅力をもっとも分かりやすく伝えている要素のひとつなので、ぜひ体験してもらいたいところ。ゲームの1日目、ひかりちゃんとプレイヤーが初めて顔を合わせるシーンがあるのですが、『サマーレッスン』を遊んだほとんどの人がその最初の出会いの瞬間に「おおっ!?」と声を出したはず。もちろん僕も、これが仮想現実だと分かっているのに「うぇっ!? うぇっうぇっ!?」と声が出ました。
『サマーレッスン』のグラフィックは、ゲームとしてはもちろん非常に綺麗なんですが、「現実の女子高生みたいにリアルで写実的か?」と言うと決してそうではありません。ちょうどPSVRの発売日に、実写でおなさなじみの女の子とのデートが楽しめる『360デート おさななじみ』っていうゲームが出ているんですが、実写を使っているこのゲームと比較すると、『サマーレッスン』が「ゲームとしては綺麗だけどリアルではない」というのがわかるはず。
ひかりちゃんが実在の人物ではないくゲームのキャラだとは頭の中で分かっているのに、VRゴーグルを通して出会うひかりちゃんはどうしてこんなに実在しているように見えるんでしょう。それが本当に不思議です。『サマーレッスン』ではひかりちゃんのリアクションもめちゃくちゃ豊富で、ひかりちゃんの目を見て話さないと怒られるし、かといって無遠慮に顔を近づけると思いっきりドン引きされるし。たぶんこうして反応を見せてくれることの積み重ねが、彼女の実在感に繋がっているんだろうなぁ。
あ、でもとある雑誌で、製作者のインタビューを読んだのですが、彼女の”瞳”だけはかなりリアルに作っているそうです。プレイ環境がある人はチャンスがあれば、ぜひ彼女の瞳をじっくりとチェックしてみてください。
繰り返しプレイが楽しい育成システム
もともと『サマーレッスン』は、「PSVRを使うとこんなことができるんだぜ!」とアピールするためデモソフトという立ち位置でした。ところがいざ世の中に発表したところ反響が予想以上に大きくなり、PSVRのローンチタイトルとして発売されることになったのは皆さんもご存知の通りです。
【過去記事】
サマーレッスンがPS4で発売決定!夏がやってくるぞー!
元々デモソフトだった『サマーレッスン』がどんなゲームとして出てくるのかは、個人的にとても気になっていました。まあ「家庭教師と教え子」という関係なので、育成ゲームという着地点は素直で分かりやすいなと思いました。冒頭で少し触れましたが、『サマーレッスン』は繰り返し遊ぶたびに、「ロジカルシンキング」や「頭の体操」など教えられる科目の数が増えて、それに伴ってひかりちゃんのパラメーターの伸び代も変化してしていく周回プレイが前提のゲームです。新しい科目が教えられるようになると、ひかりちゃんの新しいリアクションも一緒に解放されるので、周回プレイでもそこまで作業感は感じませんでした。それに2週目以降は衣装チェンジもできて、新鮮な気持ちで遊べます。
また1回のプレイ時間が短めで済むのもありがたいなーと。僕を含め、まだまだVRには慣れてない人も多いと思うので、ゲームを長時間遊ばなくても十分満足できるように設計されているのは良いと思います。
ああ、あとPSVRを購入する際に気になっていたVR酔いですが、『サマーレッスン』に関しては特に酔うこともなく快適にプレイできました。僕は通常のディスプレイで遊ぶFPSすら画面酔いして満足に遊べないほど酔いに弱い人間ですが、それでも問題なくゲームを遊ぶことができたので、大抵の人は大丈夫なんじゃないかなとは思います。(同じPSVRを使ったゲームでも『Rez Infinite』みたいに動きが激しいものもあるので、ほんとこれはゲームによりけり)
『サマーレッスン』の今後に期待したいこと
今後の『サマーレッスン』に期待したいことは、やはりひかりちゃんが取るリアクションのバリエーション増加でしょうか。贅沢だとはわかっちゃいるんですが、彼女と雑談した時の会話パターンなんか、もう少し増えてくると嬉しいなあ。あとは新キャラクターの追加。デモ版で登場していた金髪のお姉さんとか出てくるといいですね。ここらへんはきっとDLCで対応してくれると思うので期待して待ちたいと思います。
とにもかくにも『サマーレッスン』は思ってた以上の感動と衝撃を与えてくれたので非常に満足。これだけでもPSVRを買って良かったと思わせてくれるゲームでした。うーん、VR元年半端ねえ。こらからの未来、このVR技術がどこまで発展するのか楽しみで仕方ない。
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