オラクルベリー探訪記
一旦、アルカパからオラクルベリーという街に戻った。
10年に渡る奴隷生活や故郷、サンタローズの件など、
中々ストーリーがハードな展開だったので、ちょっと休憩が欲しかったのだ。
サンタローズやアルカパにくらべると、オラクルベリーは華やかな都会だ。
特に街の中心でギラギラとネオンを光らせているカジノに、否応無く目が引かれる。
ここ数年で一気に栄えたそうで、いろんな人がこのオラクルベリーで生活している。
その中でも印象深かった二人の男性がいたので紹介したい。
一人目は、とある防具屋のお兄ちゃん。
オラクルベリーは細かな通路が入り組んだ、少し迷路のような街並みをしている。
急激に栄えたとのことだから、入念な都市計画もなく
拡張、拡張で大きくなったからなのかなあと一人で納得していた。
そんなわけでとある細い通路を通ろうとすると、
「いらっしゃい!ここは防具屋だよ!」
と若いお兄さんから声を掛けられた。
あれ、防具屋なんか入ったけ?
他の人に話しかけたのか?
まあ良いかと気にせず通り抜けようとすると、
「ちょっとちょっと!そこの貼り紙にもあるだろう?
お客以外の通り抜けは禁止だよ!」
と怒られてしまった。
確かに周囲を見渡すと「通り抜けお断り」と書かれているポスターが貼られていた。
どうやら単なる細い通路だと思ったこの道は、防具屋の敷地だったらしい。
思わず僕は笑ってしまい、「こりゃ一本取られた」ということで、
店頭にならんでいた「スライムの服」を買った。
さすが都会、オラクルベリー。
商売上手とは正にこのことである。
at Kalpa, India on 12/Oct/1999 / snotch
もう一人はカジノのすごろく場にいたおじさん。
オラクルベリーでは気になっていたすごろくで遊ぶことができた。
遊び方は至って簡単。
すごろくマップにてサイコロを振り、出た目の数だけ進むというもの。
ボードゲームの定番といえる「人生ゲーム」や「桃鉄」のように
各マス毎にイベントがあるのだけど、その中の落とし穴というマスに
止まってしまえば即終了となる。
そしてまんまと落とし穴に落ちたわけだが、
その穴の落下地点で
「わはははは!あなたも落ちましたなっ!?」
と笑い転げるおじさんがいた。
なんでも落とし穴に落ちる人を見るのが楽しくてしょうがないらしく、
わざわざこの地下で、落ちてくる人を待ちわびているそうなのた。
なんという、なんという暇人…。
都会にはいろんな人がいるもんだ。
nigft TOKYO from bar Mandarin Oriental Tokyo / norio.nakayama
皆さんもオラクルベリーに行くときは気を付けて欲しい。
ボーっと歩いていると防具を売りつけられたり、
笑われたりしてしまうから。
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