17年前の花嫁との再会。


 

友人の結婚式も無事に終わった。次なる目的地を探し、主人公達の冒険は続く。

小さな洞窟を抜けた先に大きな塔が見えた。新しい街が見えると心が躍る。その街はサラボナといった。

街に入るや否や、奥から白い犬が駆け寄ってきた。あー、ほんとワンワンは可愛いよなあ。

ところで皆さんは犬派ですか? 猫派ですか?
この質問は長年に渡って僕を苦しめている。
犬の画像を見れば犬派となり、猫の画像を見れば猫派へとあっさり浮気する。
だってどちらも可愛いんだもん。選べないよなあ。

 

「誰か! お願いです! その犬をつかまえてください!」

そんなことをボンヤリ考えていると、不意に女性の声が聞こえた。

なんというか、声を聞いただけでこの人は美人に違いない!と思う瞬間はないだろうか。
もちろんドラクエ5にはボイスが付いていないけれど、このメッセージを読んだとき僕はそう思った。

青く、背中まで艶やかに伸びた長い髪に白いワンピース。
身に付けている衣装や立ち振る舞いから育ちの良さが香るようだ。

その女性の名はフローラ。僕がドラクエ5を初めて遊んだ時の、17年前の僕の花嫁。
そう、僕は17年前に悩みに悩んだ結果、フローラと結婚したのだ。

「まあ……リリアンが私以外の人になつくなんて」

フローラが驚きの声を上げながら主人公に追いついた。駆け寄ってきた白い犬の名前はリリアンというらしい。流石に犬の名前迄は記憶に残っていなかった。ああ、可愛いなあワンワン。

それから二言三言の会話をしてフローラと別れた。リリアンも一緒に帰っていった。ああ、ワンワン行っちゃった、ワンワン……。
17年ぶりに再開した元(?)花嫁は相変わらず美しく、素敵な女性でいるようだ。良かった良かった。

 

さて、ここから先のストーリーはなんとなく覚えている。この街の大富豪であり、フローラの父親でもあるルドマンから、

「フローラの結婚相手を募集する! この大陸のどこかにある、炎のリングと水のリングを持ってこい。見事持ってこれたら、フローラと結婚させてやろう!」

なんていう無理難題を言い渡されるのだ。17年前の当時ですらフローラは大変だなあと思った。自分の結婚相手ぐらい、自分で決めたいよなあ。
事実、フローラも「自分の夫は自分で決めたい!」と言い切っている。しかしルドマンの力は強く、指輪探しは予定通り行われるのだった。

「それぞれの指輪は大変危険な地にあると聞きます。私なんかのために無理しないで下さい」

そういって参加者を気遣うフローラは本当に良いお嬢さんだなあと思う。

ところでDS版ドラクエ5には、ビアンカとフローラの他に3人目の花嫁候補が登場することで話題となった。それがフローラのお姉さんにあたる女性で、名をデボラという。このデボラ、かなりの曲者なのですが、それはまた次のお話にしたいと思う。

結婚を機にドラクエ5を再プレイしてみた 目次へ

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洋菓子

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本職はゲームライター。お仕事とは別に、個人の趣味でゲームの話題に触れていくブログ「その日草子」を運営中。大作RPGから格ゲー、ギャルゲーまでジャンルを問わないアラサー♂。けどホラーだけは苦手。お気に召した記事やお役に立てた記事があればシェア頂けると喜びます(・ω・)
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