動き出す船と僕のドラクエ5


動き出す船と僕のドラクエ5

ドラクエ5の主人公の冒険は、船旅から始まった。

大きな船の一室に、彼は父親のパパスと共にいた。
どうやら前回描写した主人公の誕生シーンは、眠っていた主人公が見た夢だったようだ。
自分が生まれる瞬間の夢を見るなんて不思議な話だけど、
夢なんてそんなものかもしれない。

動き出す船と僕のドラクエ5

船旅というのは、船が動き始めた最初は楽しいものだ。
頬に当たる風の冷たさにはしゃいでみたり、船の後方に立っては、
水面に生じる白い泡の線が遥か遠くに延びていく様に感動したりする。

とはいえそんな楽しみは乗り始めだけで、すぐに退屈してしまうのだけれど。

主人公の年齢は六歳前後だろうか。
なんだかんだで、ヤンチャな年頃だ。
退屈な船旅に飽きて、眠ってたのかな。

起き出した主人公はパパスの許可を得て、船内を散策することにした。

中々大きくて立派な船だった。船内の至るところに船乗りの男たちが立っている。
暇つぶしもかねて、片っ端からその船乗りに話しかけてみた。
すると誰もが口を揃えて、パパスを誉めているのが印象的だった。
話を聞く限り、パパスは男手一つで主人公を育てていたらしい。

あれ、主人公をトンヌラという名前から救ってくれたお母さんはどうなったんだっけ。
なにせドラクエ5をプレイしたのは17年も前だ。
もうすっかり、色々忘れているなあ。

やがて船は港へ到着する。
船の持ち主であるお金持ちのルドマンという男性にパパスが、
「乗せてくれてありがとう」とお礼を述べていた。

二人の女の子

そんな時、二人の女の子が船に乗り込んできた。
二人ともルドマンの娘らしい。

一人は白いワンピースを着た、いかにも良家のお嬢様といった感じの女の子。
もう一人はこれまた「お金持ちのワガガマお嬢様」といった、
ちょっと言葉使いにトゲのある赤い服の女の子。

主人公と同年代だし軽く会話をしてみたものの、なんだか住む世界が違うなあと思ってしまった。
なんだろう、飛躍しした例えかもしれないけれど、
アニメや漫画の『ちびまるこちゃん』で、まるちゃんがクラスメイトのお金持ちである
花輪君(ヘーイとかベイビーとか言う男の子)と会話してるときの空気を感じてしまった。

まるちゃんはお金持ちの花輪君をいつも羨ましがっていたけど、
ドラクエ5の主人公はどう思っていたのだろう。
ドラクエの主人公は皆、無口な性格だから中々その気持ちを伺うことはできない。
でもその分、情景を想像するのがとても楽しい。

ドラクエはじっくり遊びたい。
例えば一時間くらい遊んだら、一度DSを閉じてどんな冒険だったか振り替えるようにしている。

そんなことをしているので、ソフトに記録されたプレイ時間以上に僕はドラクエ5を楽しんでいる。
社会人となり、時間に余裕は無いけれど、ゲームで遊ぶ時間は贅沢に使いたいのだ。

結婚を機にドラクエ5を再プレイしてみた 目次へ

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洋菓子

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本職はゲームライター。お仕事とは別に、個人の趣味でゲームの話題に触れていくブログ「その日草子」を運営中。大作RPGから格ゲー、ギャルゲーまでジャンルを問わないアラサー♂。けどホラーだけは苦手。お気に召した記事やお役に立てた記事があればシェア頂けると喜びます(・ω・)
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