【思い出ピコピコ】シャイニングスコーピオン
もう15年以上の前の話になるだろうか。
当時のミニ四駆ブームは物凄いものだったと記憶している。
小学校の休み時間は大抵ミニ四駆の話となり、
アレが速いやコレは遅いといったことを各自力説していた。
「マグナムのウイングはソニックと比べて平べったいから、
直線コースで加速するんだよ!」
今振り返るとありえないような説も、パーツボックスにギッシリと
パーツを揃えている金持ち系友人が話すと本当のように聞こえるから不思議である。
僕はそんなトンデモ理論にも「へー、そうなんだー」と感心しきりであった。
ミニ四駆は大好きだった。
しかしミニ四駆を遊ぶにはあまりにも僕のお小遣いは少なかった。
小学校6年生の当時、僕のお小遣いは月700円だった。
半端と思われる方も多いと思うが、4つ離れた弟が月500円だったので
そこを考慮されての金額である。
小学生のお小遣いとして見たら700円は妥当かもしれないが、
ミニ四駆を遊ぶには心もとない金額だ。
なにしろミニ四駆本体で600円する。
さらにモーター300円、電池100円、ローラー、タイヤ、ホイール、その他色々。
ついでにコロコロコミック400円。(これは弟と折半で200円で済んだ)
足りない。お金が圧倒的に足りない・・・。
頭の中でどんなに『僕の考えた最強マシン』を妄想しても、
そのマシンを作り上げることは非現実的な話であった。
好きなパーツを思いっきり買って、自分だけのマシンを作りたい。
ボールベアリングも中空ハードシャフトも、超速ギアもスタビライザーも
ぜ~んぶ装備したマシンが作りたい・・・!
そんな渇望で毎晩のように枕を濡らしていた僕に、吉報が舞い込んだ。
それがゲームの中で自分好みにマシンをセッティングできるゲームソフト、
「シャイニングスコーピオン」との出会いである。
欲しかったパーツでミニ四駆のマシンが作れる!
嬉しくて仕方がなかった。
楽しくて楽しくて、夢中になって遊んだ。
僕以外にも、同様の悩みで悶々としていた友人は多かった。
そんな彼らと毎日集まっては、互いのマシンを競わせていた。
お小遣いが月500円の弟も一緒になって走らせていた。
思えば、初めて各自が平等な環境でミニ四駆を楽しめた瞬間かもしれない。
今でもミニ四駆はお店で売られている。
どうやら最近、また静かなブームが起きているらしい。
(マグナム&セイバーの新作が出ていたことに驚いた)
ミニ四駆を見るたびに、「昔はこのパーツが買えなかったんだよなぁ・・・」と
懐かしくなり、そのたびに「シャイニングスコーピオン」を
母親に買ってもらったときの感動を思い出す。
地元に帰ったら、真っ先にみんなで集まって遊びたいソフトの内のひとつだ。
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